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少し前に出張から戻った。帰ってきたばかりだというのに、今日また日帰りで東京だった。一年に3日しか受け付けない関税割り当て(通称関割り)の申請日なのだ。疲れていたのか朝少し寝過ごして、ぎりぎりで富山空港着。でも携帯でスキップ搭乗できるから早いんだ♪(最近覚えたので、少し嬉しい)珍しく窓際を取れたので、外を撮ってみた。中央アルプスの山々。少し行くと遠くに富士山も見える。疲れ目にはやはり、地平線が効くんだなあ。

突然CAさんが笑顔で声をかけてきた。あれっ足元の荷物が邪魔だったかなあ、と思ったら「こんにちは、私です」と名札を見せてくれた。開店当時からお店に来てくれるお客様だったのだ!彼女は3人姉妹の末っ子で、私の印象ではどう考えても女子高生のイメージなんだ。お姉さんがやはりANAのCAだった。夢を引き継いだんだね。「全然わかんなかった、いつから?」と聞くと「もう3年目です!」だって。あ~そうなんだ。失礼しました、、。もう一人のお姉さんは医療関係のお仕事をされていて、偶然店頭で気分が悪くなったスタッフの面倒を見ていただいた事もある。「よかったね。」順調に行けば、来月には末娘のパパになるであろう私は何だか勝手に父親のような気持ちになって、呟いたのであった。どうすれば、こんなに気持ちのいいお嬢さんに育つのか、今度お母さまに聞いてみようと思う(笑)

さて羽田から霞ヶ関、経済産業省に直行。受付は10時だというが、9時過ぎに着くともう長蛇の列。靴と革の輸入枠だから浅草あたりの業者の人が多かったように思う。電気もつかない暗い地下の廊下にとりあえず並ぶ。何人かは顔見知りもいて、昔取引のあった雑貨輸入卸の社長に再会した。ロビンウィリアムスそっくりな社長は相変わらず元気で、また今度展示会に顔を出してみよう。それにしても今日は人に会う日だ。

地下の携帯もつながらない大きなホールに座って待つこと5時間。ようやく私の番がきて、申請書類のチェックを受けた。会社法の改正があったり、有限から株式に変更してたり、特に今年は念入りに厳しいチェックが入っている。散々並んで申請を受け取ってもらえなかった人も結構いた。昨日は午後から並んだ人が夜の12時半まで待たされたと聞いた。9時間待たされたおじさんは怒りまくって、ハワイに行けちゃうだろうが!と机を蹴飛ばしたらしい。枠を大幅に減らされたな、きっと。あるいは隣の席の人に、ちょっと出てくるから頼むね、な~んて飲みに行っちゃうおじさんもいたんだって。ほろ酔いで帰ってきて、ちょうど順番が来るという具合。つわものだ、、。画像のこちら側には500人以上の人々が座ってただ待っているんだ。あのフェンスが官と民の境界。延々と待たされた人々は霞ヶ関はやはり大幅な改革をしなくちゃいかん、と思ったことだろう。

帰りの羽田では偶然デュプレックスを設計したH君に会った。実は彼はブルーコムの仕事を最後に会社を辞めて独立したのだ。新しい仕事の講習があったとか言ってた。ほどほどの仕事をこなす毎日の中で同年代の私との仕事はそうとう刺激になったんだろう。お世話になった会社にもちゃんと筋を通したらしいからそれはよかった、と思う。私は10年前、組織を飛び出して初めて、あぁ自分は会社に守られていたんだ、俺は一人だ、と気付いた。でも大丈夫!努力は必ず報われるし、夢は叶うのだ。頑張れ!