2007年9月のエントリー 一覧

「チャイナクロス」とは「ある製品で中国の需要または生産の規模が、日本のそれを追い抜く瞬間」。
正確にはそれをグラフで表した曲線の交差点のことを表すんだと思うが、まあそういう意味の造語だ。
日経の編集委員の後藤さんという真面目そうな人が2004年に作った言葉らしい。
いるそうだがさすが早稲田の政経卒、いい事を言う。
詳細はリンクを貼ったので参照いただければ、と思います。

何を改まって小難しいことを、と思われるかもしれないけど私たちの身近に中国の問題はある。
テレビ、鉄鋼、携帯電話にはじまって今年は自動車がチャイナクロスの瞬間を迎えた。
総人口13億人に対する富裕層の人口の割合はもちろん小さなものだが、
分母が大きいだけその消費意欲は旺盛だ。
ブルーコムにも先日から香港からだと思うが熱心な中国人のお客様から
相次いでお問い合わせやご注文を頂いてる。
「どうしましょう?」とスタッフが聞くが、同じように対応しようよ
何せ人口13億人だから(笑)

私の漠然とした印象だけど、中国の人はとても日本が好きなんだと思う。
でもどこかで「小日本」と馬鹿にしてるところもあって
複雑な思いを抱いているんだ。だって世界の中心は中国だと思ってるから、
日本は台湾同様、端っこにくっついている小さな島なんだろう。
異論反論オブジェクションはあまたあるとは思いますが、
あくまでも個人的な印象ですので、ご容赦下さい(笑)

何を言いたいかといえば、もっと中国の人々に服もバッグも買ってもらっちゃおう!
という単純な事なんだ。
楽天も海外にははっきり言って逃げ腰だ。
全てのサイトを中国語に翻訳して、付加価値の高いものをがんがん輸出すれば
中国の女性たちもハッピーだし、ガス田のひとつやふたつくれてやっても
すぐに元が取れるというものだ。

賄賂や不正、急な法律改正、大気汚染などいやなイメージが強い中国取引だけど、
北京オリンピックに続く2010年上海万博と活況を呈する大きな市場は
日本にとって重要だ。中国政府は購買に関して、中央で「政府購買リスト」を作るらしい。
その中には複写機指定4社のうち2社が日本企業、プリンターは
同じく6社のうち4社が日本企業だという。大きいよなあ。

東京でのサラリーマン時代93年から96年にかけて、
ニット担当だった私は毎年年明けに香港へ出張していた。
ワンチャイのコンベンションセンターへはフェリーで毎朝出かけていて、
その風景は断片的に記憶に残っている。
九龍のマンションメーカーを廻ってミセスのニット製品を作っていたんだ。
当時は円高、売れに売れた(笑)

97年に会社を辞めて独立する時、私はまだ小売に徹するという覚悟も
現実の厳しさも知らなかった。お店をやりながら、中国でカシミアセーター
を作って日本中に卸そう、二刀流じゃと安易に考えたんだ。愚かな事だ。
勤めていた会社も少しは買ってくれるだろうし、何せ自分が仕切ってたんだから
何とかなると甘い見込みで資本金1000万のうち400万円を大連に投資した。
親父も勤めていた会社の社長さんも皆反対してくれたのに、、、。

結果は皆さんご想像の通り。当時住んでいた駅南のビルは在庫のダンボールの山。
ウィルスミスの「幸せの力」みたいな、本当の話。古巣の担当からは冷たく突き放され、
田舎の店に飛び込み営業をしても追い払われ自分の未熟さと周囲への的外れな
憎しみだけがこみ上げ、鬱屈した気持ちで毎日を過ごしてた。

結局一緒に香港出張に行っていた部長さんに泣きついて、
少し助けてもらった。あとは家内の実家に買ってもらったり
お袋がモードまつだで売ってくれたりした。
最後は周囲の大人たちに迷惑かけて助けてもらって、
心の底から恥ずかしくて情けなかった。
どん底で決意した。小売に徹する。
赤ん坊だったエイスケの顔を見ながら泣いた。
で、泣かない事を誓った。

だからその年の正月の福袋にカシミアは思い切って全部放り込んだんだ。
中国、カシミアと聞くと今でも心のどこかで鈍い痛みを感じるように思う。
でもあの経験があるからこそ、「世の中は自分の筋書き通りにはいかないものだ」
という人生の当たり前のことを肌で学んだのだと思う。

書かないつもりだったのに、何で書いちゃったんだろう?
来週中国からお客さんが来るからだ。その件はまた後日。

 

午前中から秋の雨が降り、肌寒く感じるようになった。暑かった夏はようやく終わった。
自宅の植え込みも馴染みの植木屋さんが、剪定しに来てくれた。
彼は同い年で、隣の中学出身。高校の野球部の何人かも彼の幼馴染らしい。
やつらももう20年会ってないなあ。元気か?
つつじの横にいつの間にか大きくなった木があって、ご近所さんからも
「これは榊やない?、縁起いいねえ」とか言われて
すっかりその気になっていたが、実はネズミモチという雑木だった事
が判明したので、抜いて処分してもらった。

午前中はFMトヤマとの10周年記念コラボ企画の打ち合わせ。
GRACEの担当田島ユッキーが来店。
同時に九州からも旧知の取引先の部長が来店。少し待たせてしまった。

雨は降り続き、静かな一日。地下ではアナスタシアに作るメンズコーナーが
まだまだ納得できる状況じゃなくて考えている。
アーメン、デュベティカのメンズはアナスタシア、モンクレール、ラベンハムの
メンズはデュプレックスになる予定です。
またどの商品がどのお店にあるか分かりづらいというお声も多数あって、
改善します。まずは取り扱い店舗のWEB掲載を
徹底していくようにします。新しい取り組みもどんどん進めていますので、
店間で同じブランドがまたがる事が今後はなくなっていくと思います。
まだまだ取り組みは途上で、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、
皆様どうぞよろしくお願いいたします。

 

スタッフのお父さんが亡くなったとの知らせがあり、昨日はお通夜に参列した。
泣き崩れる彼女にかける言葉もなく、店長、長い間休んでしまって申し訳ありません、と詫びられて私はただ「大丈夫だよ」としか言えなかった。最愛の父上を亡くした人に、大丈夫はないよな、何と言えばよかったんだろうと帰りの車の中で自己嫌悪だった。多分つらい事も幾度となくあったろうに、シフトをぎりぎりまで守って笑顔でお店に立ってたんだなあ、と思うと泣けてきた。

君が今年の春先にフリーのスタイリストになりたいから、ブルーコムを辞めたいと言い出したとき、私は眠れぬ夜を過ごした後、何としても止めなきゃと思った。お店にとってはもちろん痛いんだけど、それ以上に組織を離れてひとりで独立するという事の本当の辛さを少しは分かっているつもりの先輩として、止めなきゃいかんと思ったんだ。大きなお世話だったかもしれないけど。何よりも家族が大切なんですとまっすぐに私を見て言った。そうか、と頷くしかなくて肝心な時に何にも言えない自分が情けなかった。心に開いた大きな穴を埋めるには、長い時間がかかるんだろうと思う。和尚さんは生命は今ここにいる人々、あなた方が受け継いでゆくんです、と言った。その通りだと思う。ゆっくり休んで、また帰って来い!みんな君の事を本当に心配していて、そしてみんなが待っています。

 

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久々登場の松田家の末娘、かれんです。おかげさまでこんなに育ちました。もうコロンコロン(笑)
この間の検診では、得意の連続寝返りを披露して周りのママたちに「おぉ~!」と驚かれたらしいです。OH!トルネードカレン♪最初昔のブルースウィルスみたいだった髪も揃ってきてよかった。画像はなぜかテレビの前でゴルフスイングをする私の姿がツボに入って、げらげら笑い続けるの図。怒り出すと結構すごくて、止まらないのは誰に似たんだろう?

 

午前中何気なくテレビを見ていたら、地下街が出て来た。
チューリップテレビの高岡開町400年記念の町興し特集。
日頃商店街を駆け回る町衆サロンの松浦さんだ。
私は勝手にマックス松浦と呼んでいる。いつもテンパってるから(笑)
彼だって笑えない状況も多々あると思うんだけど、それをおくびにも出さず、
いつもあの笑顔でパワー全快なんだ。

何年前からだろう。私は自分の中で商店街とか組合とか、そういうものに勝手に
見切りをつけてしまった。大小問わず店主はそれぞれ一家言あって、
当たり前なんだけど大きな事から小さな事まで皆で決めていくには
物凄い労力と時間がかかる。全国の皆さんはそうやって苦労しながら街づくりを
されているんだろうと思う。当時のブルーコムには、そんな時間がとても惜しかったし、
明らかに私と周囲のスピード感は違った。

ブルーコム開店当時の地下街でまず取り組んだのは、通路(路上)に出された什器やワゴンを引っ込めよう、という事だった。
皆必死だから少しでも前へ、となる気持ちは分かる。でも通行量が劇的に減ってるんだから、お店の奥で商売するスタイルに(つまり固定客を増やして、たまたまじゃなくてわざわざ来てもらう店に)皆で変えましょう!もっと自信を持てる店にしましょう、という意味も理解してもらえなかった。まあ私も若かったし説得力がなかったのかもしれない。数年経って仕方がないからいっその事、地下街を全部自分の店にして通りを変えよう、と決意したんだ。親父を説得してモードまつだを地下に移転し、アナスタシア、クルートと半ば強引に広げた。あんた達も同じだけリスクを張ってみろよ、と理事長や商工会議所の人々に大きな口を叩いては顰蹙を買ってた(苦笑)みんな改装が必要だと言っても結局最終的には財源の問題になって、必要なのは判るけどお金は誰が出してくれんの?みたいな話になって終わる事の繰り返しだったから、あの当時の判断は間違っていなかったと思う、多分。でも、今だったらもっと周囲と共生する方法を考えたと思う。地下街のあの通りは、私の若気の至りの象徴でもある。中心街はだめだ、だめだと当時から今でもずっと言われてて、そりゃあ世間ではそう相場が決まってるかもしれないけど、俺はだめじゃないんだ!という意地もあったんだろう。

街づくりは人と人との絆から生まれるというマックス松浦は正しいと思う。
ある意味それを拒絶してきた私には、今の皆さんの取り組みには頭が下がる思いです。
場所代も払わないで三味線弾いてる男や(でも一応顔を見れば「よぉっ」と声くらいは掛けます)、人並みの家賃も払わないで「高岡のために」な~んて一丁前のせりふを吐く男(でも頑張ってるよな、陰ながら応援してる)、産地直送の夕市はそりゃあ話題性はある。でも本当にまちを再生するんならずっと根付いて商店街を支えてきた人々にもっと目を向けるべきだ。

だからこれからは、できる限り協力をして行こう!と思ったのでした。
地元を愛する気持ちは私だって負けずにあると思うが、お店の価値はお客様によって判断される。
今後スタートする駅ビル取り壊しによって、これ以上地下街へのアクセスが悪くなってご迷惑を掛けるようなことがあれば、躊躇なく退店します。すでにいくつかの候補地案件は上がってきています。皆さんはどう思いますか?

 

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一度見出すと止まらない、アメリカのドラマシリーズ。さすがにエンターテイメントの国。私もまんまと乗せられている(苦笑)

「24」はシーズンⅥに入って、一日の出来事としてエピソードを錯綜させていく手法も飽きられてきた。だからいきなり核爆発させちゃったり、ジャックバウアーの親父を悪者として登場させたり、ますますエスカレートしてる(笑)アリーmyLOVEの冴えない弁護士ジョン・ケイジでおなじみのピーター・マクニコルが大統領補佐官になっていたり、サービス精神が旺盛なんだなあ。シーズンⅦではなんとトニーアルメイダが復活するらしい。何でもありだ(笑)

「プリズンブレイク」もようやくシーズン2の最後まで来た。長かったなあ。と思ったらアメリカでは今月からシーズン3を放送してるらしいじゃないか。何か悔しい、、。

「グレイズアナトミー」は実は一番面白い。WOWOWでもずっとやってたから見た人もいるんじゃないかと思う。どんな会社にもアレックスもオマリーもベイリー先生も部長もいる。医学的には、、みたいな細かな事を突っ込む野暮な人も中にはいるんだろうけど、そこはほれっエンターテイメントですから、楽しみましょう。バーク先生は差別発言トラブルでクビになっちゃったらしい。そんなプチ情報をはさみつつ、秋の夜長、皆さんは何を観ますか?

関係ありませんが、画像は先日話題に出たイタリアのマウンテンブーツ「マルモラーダ」。やっとインターナショナルビームスから届いた。何がすごいって、全体にうっすらカビ加工してあるんですよ!アッパーもソールも、インナーまで全部カビ(加工ですから、あくまで)で、どうみても数年履いた感あり。どんな薬品を使うとかまったくの社外秘で、ビームスも分からないんだそうです。それにしても、どこまでエスカレートするのか加工技術。アメリカのドラマも同じで、刺激を求める消費者がいる限り、、なんでしょうか。15年前には当時大ブームだったダナーのマウンテンブーツを履いてた記憶がある。数年後、一人暮らしの狭くて小汚い部屋のじめっとした下駄箱の中でカビだらけになっていて、数日悩んで思い切って捨てた(笑)あのままにしておいたら、イタリア人もびっくりの究極のカビ加工になっていたんじゃないか、とカード明細を複雑な気分で眺める今日この頃なのだ。

 

真夏の日差しが続く毎日。さすがに店頭ではニットを敬遠して薄手のカットソーやカーディガンを探す方も多い。
旅行シーズンでもあるしすぐに着れるものを、というご要望に応えられない事もあったようで、気温の変化を読みきれなかったバイイングのミスを反省しています。トラディッショナルウェザー、ラベンハム、デュベティカなどずいぶん先のものも絶対数が少ないと分かっているインポートはすでに売れています。薄手のものは各取引先も対応してると思いますので、なんとか手配したいと思います。

金曜は朝一で面接。博物館学芸員資格を持つという今までにない経歴の女性。歴史が好きで大学では密教を専攻したって。
前職は葬儀会社。面白そうだから、君採用!いや真面目そうな方だから大丈夫だと思います。

直後にアポイントのあった岡山のデニムメーカー。東京支社長と営業担当者が来店。
何回かアナスタシアにも営業に来てくれていて、もちろん私も知っていた。倉庫型ジーンズ量販店でも扱ってるし、ブルーコムではどうだろうと思ってたんだけど、スタッフの反応はいいし試しに少し展開することにした。デニムは欠かす事のできないアイテムだけど前面に押し出すこともない、ただいつも必ずあるというのが私のデニム展開方針なんだけど、彼らも同じ考えだった。岡山児島地区のデニム生産、加工技術は世界に誇れるメードインジャパンだ。世界中のトップブランドのデニムを生産している。何でもかんでもブランドの販売権を買って、百貨店の売り場を押さえるみたいなやり方はもう必要ないんだと思う。本当にいいものをご紹介したいと思っています。誰にとって?というのがまた大きな命題なんだけど。

アナスタシアにキッズルームを作ろうと、施工業者と打ち合わせ。
週末は大勢の子供たちが来てくれていて「ここはつまんないから、やだ~!」と言われてるらしい。
最近はじめた各店舗からの日報報告にあったので、これはいかん、とすぐに決めた。
メンズも地下にもコーナーを作ります。インポートもどんどん入ってきたので楽しい売り場になると思います。
10月には地下街でも、パパもママもゆっくりお買い物を楽しんで頂けるようになればいいなあ。

その後、税理事務所担当者が最後の引継ぎ。
自計化を進めなくてはならないのは前から分かっていたんだけど、いい機会だから本格的に動き出す。
発生主義への転換も数年のうちに行う。何のため、といえば毎日の正確な数字を把握してより的確な対応をするためなんだ。
一から十まで税理士事務所任せなんて、もう甘えてはいられないんだろうと思う。

さて送金トラブルは無事解決しました。結論から言えば、私のミスでした。とほほ、、。
北陸さん、三菱さん、渡辺さん、お騒がせしてすいませんでした。
データ上の控えはプリントアウトしてあって、それには件の金額は掲載されてたんだけど、その時別のトラブルがあって電話で手入力で数件を削除してもらった。後日その分は再振込みしたんだけど、そこで一件もらしたというのが真相でした。
意気込んだわりに、格好悪い結末でした。以後気をつけます、、。

 

アクセス解析によれば、このダイアリーを読んで下さっている方は中国、スイス、チェコ、フランスなどほんの少し海外からも含めて毎日2500人前後らしい。多いとも少ないとも言えない微妙なところなんだけど、楽天のエトルが一日10,000人らしいから、そう思えばかなり限られた人々の一種のコミュニティーなんだろう。SNSと違うのは、私が言いっぱなしのやり放題というところ(笑)

何を言いたいかといえば、最近どうも当たり障りのない内容ばかりで、つまんね~な~と自分で思ったという事なんです。空や古いお金の画像をのっけたってしょーがねーだろ、と思ったのです。だから今日はできる限り実名で文句を言いまくりたいと思います(笑)

朝一番でイルビゾンテの来春のオーダーミーティング。途中北陸銀行の担当者来る。先月送金したはずの1件が渡辺産業に入金していないという金融事故。金額もたいした事ないから、渡辺も確認、くらいのお互いの経理担当同士の話だった。が昨日私の耳に入ったので少し大ごとになってきた(笑)北陸には残っていないらしいから、後は三菱東京UFJで宙に浮いているか、渡辺が確認もれしているのか?もしかするとうちのミスでそもそも送金していないのか?明日返事が来るらしいから、断言はできないんだけど。ちょっとワクワクする自分の性格がいやだ、、、。三菱さん、間違ってたらダンジネス許しませんよ!(リンカーンの見過ぎだと夕方スタッフに怒られた、、、)

その話をしている最中に名古屋から輸入卸の担当者がやってきた。「オーナーお時間取らせませんので、サンプル見て下さい。お時間は合わせます、いつでも大丈夫です。」じゃあ明日の午前中は?と聞けば「夕方じゃだめでしょうか?」だって。い、いつでも合わせるんじゃないんかい!と私の心の声。そんなこんなでバッグを数点オーダー。

やっと落ち着いたと思えば、電話が続く。「池袋の要町のマンションの投資案件ですが、資料だけでも」いらね~よ。「うちは大手なんで安心です!お客様の満足の声も掲載しています」とだみ声のおばちゃん。だからいらないし、聞いてないから!資料送りつけて実はその資料代を後で請求するんじゃないだろうな?考えすぎか。その後も大豆やら、金やらわけの分からない先物会社や電話会社のいい加減な営業電話に辟易する。

新規取引希望のメーカーからの営業が4件。資料送りましたが、見て下さいましたか?
だからそんな事急に言われても、わからないって。誰と電話で喋ったのかも覚えてないんだから。

ここ数年の付き合いがある取引先。業界の人にはわかる話。20日締めで18日付けで出すのはどうなの?と伝票日付の件で電話すると、倉庫業者が対応してくれなし、ビームスさんもUAさんもそれでやってるし。メーカーは3ヶ月前から資材の支払いが発生してるんです!だって。まったく筋が通らないけど、事情は了承した。でも自分の事ばっかりだな。できない事はないんだ、やろうとしないだけでしょ。ちやほやしてくれる人ばかり相手にしてるから世間知らずになる。作るものは認めてるし、細かい話で取引をやめちゃったら楽しみにして下さるお客様に迷惑がかかるから、まあいいや。

その後、労務士事務所と打ち合わせ。面倒な時代錯誤の法律に頭が痛くなる。
まあこれも大人になるためには仕方がないんだろう。

疲れきって遅い昼食をとる。ニュースを見てるとキリンのビール工場で何か装置の新導入か、最終なのかお祝いの映像が流れた。関係者のお偉いさんが、テープカットして日本酒を装置の中にお清めとして流し込む。「ん?」
お~い、ここはどう考えてもキリンビールだろ!?と、ひとり突っ込み。
パパさあ、勉強中だから静かにしてくんない?と公文の宿題をする龍弥に言われてしまう。とほほ。

朝から晩までず~っとこんな事の繰り返し。俺は何をやってるんだろう、、。
そんな感じの秋のある一日であった。

 

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世間は3連休だが、自営業にはまったく関係ないし。
でも学校も公文もバイオリンも休みなわけで、、。
朝一番からオフィスで雑務をこなし、午前中にウイングウイングに出かけた。
次男坊タツヤの工作が展示されてるらしいのだ。
アイデア工作だけあって、ゲーム式のもの、自動水やり器とか側溝のふた上げ器とか世の中の役に立ちそうな物、日比野克彦風アート作品とか面白い(笑)
側溝ふた上げ器とかお父さんの仕事関係なのかな?

じっと見ていて法則を発見した。触られて壊れないもの、というのが大事なんだな。
たっちゃん、来年は金賞を取ったる!と張り切ってた(笑)

英佑は社会の授業で昔の人々の生活を勉強してるらしい。
洗濯板とかそういう昔の道具を持ってきなさいとの宿題。
じいじに頼むと、張り切って持ってきた。「板垣退助肖像の百円札」まあ普通だな。
「靖国五拾銭札」昭和20年発行、これは結構意味深だ。
「中国併合準備銀行の壱分札」おぉ、これも何かすごいぞ。
「楠木正成の五銭札」これも、よく分かんないけど時代を感じる。
たぶん、売ったってそんな価値はない(数百円~数千円らしい)とは思うけど、
当時の人々が紙幣に印刷した、その気持ちや背景を考えると感慨深いものがあるんだよねえ。何より親父が幼い頃に死んじゃった、じいちゃんがコレクションしてたというのが何だかほのぼのとしていいじゃないか。その祖父が若い頃愛用してたソロバン。「だつま」と書いてあったりして戦前の活発だった頃の日本の息吹を感じるのだ。

帰り道。古城公園の交差点で信号待ちしてると、大きな虹が出てた。
ハワイみたいだなあ、とエイスケが撮影。画像だと今ひとつ臨場感が出ないんだけど、結構感動した(笑)

 

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総理突然の辞任劇から数日で大方の流れは決まってしまった。
何なんだろう、これは。突然放り出したくなってしまう気持ちは
責任者ならば誰もが一瞬は持つものなんだろうが、
本当に前触れなく放り出して逃げてしまうのは、
時代劇の徳川慶喜くらいじゃないか?
マスコミもここぞとばかり、総理の神の水とか、古い宗教がらみの
スキャンダルまで持ち出して叩く叩く。

さてそんな週末。子供たちは新聞やさんにもらった
「ボリジョイサーカス」のチケットを手に出かけていった。
そういえば数日前からウールには、妙なことにロシア人の女性が多く
「ディスカウントプリーズ、スパシーバ♪」とやって来るという。
「サーカス、サーカス」と言っていたらしいから、ボリジョイサーカスの
人たちなんだな、きっと(笑)もちろんディスカウントできないから
スタッフは「イズヴィニーチェ すいません、、」と答えるようにね。

さて天気予報は外れ、夏の終わりの快晴の空を見上げると
「ん?」またまた何か感じるぞ。おぉ、高圧電線に人が沢山ぶら下がってる!

推定高さ50メートル、よく見ると自転車みたいな工具できこきこ漕ぎながら
横に移動してる。タカヤ君ちに何か落っこってきたらどうすんだ?
とも思ったがもちろんそれはない。たっちゃんは「お~いっ!」と叫ぼうとしたが
慌てて止めた。だってサービス精神旺盛な人で手を振ってくれたりして、工具を
落っことしちゃったり、自分が落っこちたりしたら危ないからさ。
高所恐怖症で観覧車にもディズニーのロケットにも乗れない私には、
絶対できない仕事だ(笑)

サーカスの空中ブランコも電力会社のメンテナンスも高い所に登る仕事をする人には
心のそこから敬意を表したくなるのであった。大きなお世話でしょうが無事を祈ります。

 

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