週明けにはアカデミー賞授賞式の生中継がある。
注目のアバターだが、意外とアカデミーはこういう作品を外すことが多い。

そういえば、この間衛星放送で「プレイスインザハート」を見た。
1984年の主演女優賞サリーフィールド(ブラザーズ&シスターズのママ)と、
ダニーグローバー、さらにこの作品でデビューしたジョンマルコビッチ、エドハリス
という顔ぶれ。見始めてすぐに30年代のアメリカ南部の世界に引き込まれた。

何か既視感があるなあ、と思っていたらそうだ!「ブラザーズ&シスターズ」で
恋人役で共演してたんだ。サリーフィールドは頑張るママ役を25年前に既にやってたんだ、
と思った。この映画を知ってたら、テレビシリーズももっと楽しめたのになあ。
やっぱりアメリカはエンターテイメントの国だ、と思った。
テレビ局は子供向けじゃない番組もちゃんと作る。
そういえば、エドハリスと不倫する役の女優がどこかで見た気がずっとしてた。
しばらくして、あっと思いだした。グレイズアナトミーのセラピスト役の女優だ!

作品の終盤、サリーフィールドはダニーグローバーの助けを得て
綿花の出荷一番乗りに成功し、家を守った。ダニークローバーを
快く思わない地元の白人たちは白い布をかぶって、闇討ちする。
盲目のジョンマルコビッチが、皆の名前を言い当てて追い返すんだが
最近の執拗なトヨタ叩きの、アメリカ人の心の原風景を見た気がして、
いやな気持ちになった。それをしっかり表現したから名作なんだろうけど。
だからこそ、そういうものを覆い隠すようにエンタテイメント産業が発達した
のかもしれないな。